12月22日2010年 |
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11月の日本向け豪産牛肉の輸出量は前年同月比30%増加 |
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11月の日本向けオーストラリア産牛肉の輸出量は3万6,050トンとなり、前年同月に比べて30%増加した。
増加した主な要因は冷凍牛肉が大幅に増え、月単位では過去2番目の輸出量となる2万1,475トンで、前年同月比でも57%増となっている。 一方、冷蔵牛肉も前年同月比で4%増の1万4,575トンとなり堅調を維持している。 冷蔵牛肉の中でも、グラスフェッド冷蔵牛肉は前年同月比50%増の4,977トンとなった。 グレインフェッド冷蔵牛肉は前年同月比10%減の9,598トンなったが、10月よりは25%増加している。
今年1-11月までの日本向け牛肉の累計は32万7,040トンなり、前年同期と比べてわずかながら698トン下回っている。 (Source:
MLA, 10/12/10 "Frozen beef shipments to Japan surge") |
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12月22日2010年 |
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雨が続き乾牧草の生産量が30%減 − ビクトリア州 |
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乾牧草は晴れた日に生産するものであるが、今年のオーストラリア南東部の乾牧草業者は、晴れの日が少なかったことで苦慮している。
酪農業者はよく知っているが、畜産業者が干ばつで苦しんでいる時でも、乾牧草業者は業績がよかった。 しかし今年は、雨により乾牧草の生産に打撃を受け、牧草を刈り取ることさえ出来ない。 業界団体Australian
Fooder Industry Association.のコリン・ピアース会長は,「一部の地域では15%、その他の地域では最高30%生産量が落ち込むことになる」と話した。 (Source:
ABC, 10/12/10 "Hay harvest down by a third")
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12月22日2010年 |
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消費税なしの海外オンラインショップ商品を非難−豪小売業者 |
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大手デパートのマイヤー(Myer)の最高経営責任者は、連邦政府による小売業に関する調査は時間が掛かりすぎると批判した。
政府機関である生産性委員会(Productivity Commission)は、海外で購入した1000ドル以内の商品に消費税
(Goods and Services Tax) が付かない問題を含めた、小売業界全体の構造について調査をする。
オーストラリアの小売業者たちは、「海外のインターネット販売で購入した消費税が付かない1000ドル以内の商品との競争に苦悩している。 消費税が付かなく、さらに最近の豪ドル高によって、消費者は海外のインターネット・サイトで商品を購入するようになり、オーストラリア経済に打撃を与えている」としている。
マイヤー(Myer)のバーニー・ブルークス最高経営責任者は、「連邦政府による調査は遅すぎる。 連邦政府は、海外のインターネットで購入した商品にすぐ消費税を課すべきである。 年間200億ドル以上の商品が消費税を払わずに輸入されている。 消費税は10%であるから年間20億ドルの税収が見込める。 今の状況は、オーストラリアの小売店やインターネット販売業者にとって不公平である」と非難した。
一方、消費者グループ”チョイス(Choice)”のニック・ステース会長は、「政府による小売業界全体の構造についての調査では、海外のオンライン・ショッピングより、オーストラリアの実店舗の小売業者を調査する必要があり、特に大手スーパーのウールワース(Woolworths)やコールズ(Coles)に焦点を当てるべきである」と反論した。 (Source:
ABC, 18/12/10 "Myer boss critical of online shopping inquiry")
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12月22日2010年 |
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中国のロブスター市場は依然不透明 − 豪輸出業者 |
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オーストラリアのロブスター輸出業者は、「2週間前に中国がロブスターの輸入禁止を実施してから、依然中国マーケットの不透明感が続いている」と話した。
香港経由の違法な輸出はすべて禁止になっているものの、合法的な方法で一部のロブスターは中国本土に輸出されている。 現在、ロブスターの価格は1キロ当たり40ドルで推移しているが、ロブスター輸出業者のアンドリュウ・ロウリー氏は、「中国が100%の輸入関税を課してくるのではないかとの噂で、ロブスター業界の将来は不透明となっている。 このような不透明な状態ではロブスター業界は成り立っていかない。 ロブスター漁師や我々輸出業者は、シーズンの初めにロブスターの価格が平均50ドルになるのか、それ以上になるのかを知る必要がある。 今はすべて闇の中で、中国マーケットがいつ再開するのか、それとも完全に閉鎖するのか分からない」と語った。
この件について、業界の代表者と連邦政府のジョー・ラドウィッグ漁業相が集まる緊急会議が来週タスマニア州で行なわれる予定である。 (Source: ABC, 16/12/10 "Lobster exporters seek China certainty")
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12月22日2010年 |
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サーモン養殖業者タサール社への買収活動を注視−豪証券取引所 |
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オーストラリア証券取引所(ASX)は、最近一部の投資機関がタスマニア州の大手サーモン養殖業者タサール社に対し買収に向けた駆け引きをしていることから、この推移を注視することを明らかにした。
一方、タサール社は買収価格が我々にとって満足なものであれば、買収に向けた協議をする用意があると発表している。 これは先月、投資グループ Pacific Equity Partnersが買収を検討するためにタサール社の財務資料の閲覧要求を、 タサール社が拒否したことを受けたものである。 この拒否によってタサール社の投資家から非難が寄せられ、大量の株式が売られた。 これにより、タサール社の役員会は、今後の買収提案に対処するために、アドバイザーを雇った。
オーストラリア証券取引所のリアーン・ブアンド氏は、「タサール社は、株主に対して適切な情報開示の責任があることは理解している。 オーストラリア証券取引所は、当然のことながら、新しい情報を注視していく」と話した。 (Source:
ABC, 15/12/10 "Stock exchange watch on Tassal")
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12月15日2010年 |
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トルコが有望な生体牛の輸出マーケットに |
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トルコが生体牛の輸入規約を変更し、さらに国内で安価な牛肉の需要が高まっていることから、オーストラリアにとって主要な牛肉輸出マーケットとなる模様である。
今までは、トルコへの生体牛の輸出は酪農用や繁殖用として少数に制限されてきた。 しかし、この数ヶ月間、トルコは屠殺用や肥育用として多数の生体牛を輸入している。 10月には2万8,000頭の牛がトルコに輸送され、さらに多くの牛が今週船積みされる。
Livestock Shipping Services社の輸出マネージャーのポール・キーナン氏は、「オーストラリア北部からトルコに向けてのコブウシ(Bos
indicus)の輸出開始の手配が済んでいる。 来年1月にはトルコから代表団を招き、他の牛も売込みをする。 現在、トルコが輸入規約を変更したのはコブウシだけであるが、将来、他の牛の輸入規約も変更されることに問題はないと思う」と語った。 同社は、今月1万8,000頭の生体牛を西オーストリア州のフリーマントル港から出荷する予定にしている。 (Source:
ABC, 13/12/10 "Turkey emerging as a live cattle market")
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12月15日2010年 |
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オーガニック農場で遺伝子組換えカノーラを発見−西オーストラリア州 |
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西オーストラリア州の農家が、オーガニック認定農場で遺伝子組替え操作をした(GM)カノーラの種を見つけたとしている。 現在、近隣の遺伝子組替え操作をした(GM)カノーラの農場から移ったものかを解明するために、検査の結果を心配しながら待っている。
Kojonupに住む農家スティーブン・マーシュ氏は、所有するオーガニック認定の牧草地から遺伝子組み換え操作をしたカノーラの種を見つけたと、先週西オーストラリア州政府の農業省に連絡した。 その後、同省の職員はマーシュ氏の牧草地を訪れて、サンプルを採集した。
マーシュ氏は、「もし、遺伝子組み換え操作をしたカノーラが私の牧草地に侵入して来たのであれば、大変悲惨な結果になる可能性がある。 最悪の場合、私のビジネスだけでなく、顧客によるオーガニック作物の選び方にも影響してくる。 この数年、我々は多くの販売マーケットを開拓してきた。 顧客は遺伝子組み換え操作をしていない、オーガニックと認定された作物を望んでいる」と話した。 西オーストラリア州政府は、今年の1月に遺伝子組み換え操作をしたカノーラの栽培禁止を解除した。 (Source:
ABC, 09/12/10 "GM contamination of organic crop")
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12月15日2010年 |
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中国の輸入禁止でロブスターの漁期を延長−南オーストラリア州 |
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中国による豪産ロブスターの輸入禁止を受けて、南オーストラリア州南東部のロブスターの漁期が1ヶ月間延長された。
南オーストラリア州政府は最近、ロブスターの個体数を回復させる目的で、漁期の終わりを今までの5月から4月にすると発表していた。 しかし、同州政府のマイケル・オブライエン漁業相は、「南部ゾーンのロブスターのシーズン終了を5月にする。 中国によるロブスターの輸入禁止を考慮して、ロブスター漁師たちに、もう1ヶ月間漁が出来る余裕を与えることが必要であると思う。 これによって、もし中国市場が輸入を再開すれば、漁師たちの経済状況が以前と同様になることを期待する」と語った。 (Source:
ABC, 09/12/10 "China lobster ban prompts longer SA season")
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12月15日2010年 |
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来年にも中国へのカンガルー肉の輸出に期待−豪カンガルー業界 |
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今週、中国の当局者がオーストラリアを訪れ、積極的な姿勢であったことから、オーストラリアのカンガルー業界は、来年にも中国へカンガルー肉の輸出が始まることを期待している。
中国の農業関係、検疫関係の代表団は、オーストラリアのカンガルーの処理施設などを監査したあと、今日オーストラリアを出発する。
オーストラリア カンガルー産業協会のジョン・ケリー会長は、「中国が、現在オーストラリアで登録されているすべてのカンガルー処理施設からの輸入を許可することを望んでいる。 すべてのカンガルー処理施設はオーストラリア検疫検査局(AQIS)の規則を遵守しており、中国側は彼らの基準に沿っているかどかを再確認する為に訪れた。 彼らは我々の処理施設に非常に満足していると信じている。 来年には中国にカンガルー肉を輸出できることを望んでいる」と話した。 (Source:
ABC, 10/12/10 "Hopes of roo trade to China soon")
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12月15日2010年 |
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11月も新車自動車マーケットは好調を維持 − ニュージーランド |
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最近発表された11月のニュージーランドの新車自動車登録件数によると、新車自動車販売マーケットは依然好調である。 乗用車は前年同月比で30.8%増、商用車も20.6%増となっており、1月から11月の累計では、乗用車が前年同期比14%増、商用車が16.4%増で、全体では14.5%の増加となっている。
ニュージーランド自動車産業協会のペリー・カー会長は、「例年なら年末は販売台数が落ち込むのであるが、この11月の販売結果に新車自動車業界は満足している。 11月は7,376台が新車登録され、内訳は乗用車が5,869台、商用車が1,507台となっている。 11月の新車自動車の需要は非常に高く、この勢いが12月も続くのを望んでいる」と話した。
11月のメーカー別の販売台数の順位は、乗用車部門と商用車部門ともにトヨタが1位で両方あわせると11月の全販売台数の21%以上を占める。 乗用車部門の2位はフォード、3位はホールデンとなっている。 商用車部門の2位は日産で、3位はフォードである。
モデル別では、乗用車部門では1位がトヨタ”カローラ”の658台、2位がスズキ”スイフト”の268台、3位はフォード”ファルコン”の259台、4位はホールデン”コモドア”の258台。 商用車部門では1位がトヨタ”ハイラックス”の275台、2位が日産”ナバラ”の154台、3位がトヨタ”ハイエース”の141台となっている。 (Source:
MIANZ, 06/12/10 "New Vehicle Market Remains Strong")
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12月08日2010年 |
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オーストラリアで初めてRSPCA公認の鶏肉生産者 |
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西オーストラリアの鶏肉生産者が、オーストラリアで初めてRSPCA(Royal
Society for the Prevention of Cruelty to Animals:王立動物虐待防止協会)から公認の資格を与えられた。
RSPCAは独自に動物福祉基準を作成し、生産者は自発的にこの基準を守るとRSPCAの公認と公認ラベルを受け取ることが出来る。 一部の鶏卵生産者や豚肉生産者はすでに公認を受けているが、今回Mt
Barker Free Range Chicken社が鶏肉で始めてRSPCAの公認を受けた。 このニワトリや七面鳥の動物福祉基準は今年完成した。 RSPCAは現在、羊、牛、サーモンなどに対しても同様の基準を作成中である。
RSPCA・オーストラリアの産業動物(Farm Animals)専門の職員メリナ・テンセン氏は、オーストラリア全国のスーパーにこのラベルが浸透していくのを期待し、「この動物福祉基準はRSPCA・オーストラリアの科学班が作成した。 これを作成するにあたって、動物福祉科学に関する文献を広域的に調査した。 また生産者、動物福祉の専門家、獣医師、業界コンサルタントにも相談した」と語った。 (Source:
ABC, 03/12/10 "Australia's first RSPCA approved chicken meat")
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12月08日2010年 |
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11月の豪州の新車販売台数が1.8%増で、年間100万台達成が確実 |
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連邦自動車産業会議所(FCAI)が発表した統計によると、11月の乗用車、
SUV(多目的スポーツ車)、商用車を含めた新車自動車販売台数が8万7,342台となり、前年同月と比べて1.8%(1,509台)増加した。
FCAIのアンドリュウ・マッケラーCEOは、「11月の統計を見ると、オーストラリアの新車自動車販売は、小売売り上げやビジネス投資などのほかの経済指標と比べて、引き続き良い結果を出しているのが分かる。 個人の購買者が好調(9.6%増)なことは、マーケットの伸びが新車自動車購入の余裕があることを物語っている。 2010年の新車自動車の販売台数が100万台を越えるのは確実で、年間100万台を達成するのはこれで3回目となる」と話した。
今年に入って11月までの新車自動車の販売台数の累計は94万8,987台で、前年同期と比べて11.8%増えている。 11月のSUVの販売台数は13.3%増え、乗用車も5%増加した。 大型商用車も6.2%、軽商用車も18.9%増加している。 メーカー別の販売台数は、トヨタが1万9,911台、ホールデンが1万1,354台、フォードが7,844台となっている。 (Source:
FCAI, 03/12/10, "Vehicle sales continue to outperform other economic
indicators")
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12月08日2010年 |
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豪州からの有毒廃棄物の受け入れを一時停止 − デンマーク政府 |
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環境保護団体は喜び、有毒廃棄物をデンマークに輸送しようとしていたオーストラリア企業は、計画が一時停止になったことに失望している。
デンマーク政府は、野党や地域社会から大きな圧力がかかり、オリカ社からの化学薬品の廃棄物の受け入れを延期した。 デンマーク政府は以前、この廃棄物をデンマークの焼却場で処理することを許可していた。 オリカ社は今回の件で、オーストラリア政府の介入を望んでいる。
しかし、環境保護団体グリンピース・オーストラリアのリンダ・セルビー氏は、今回のデンマーク政府の決定を歓迎し、「この廃棄物を輸出するのは危険すぎる。 ヘキサクロロベンゼン(Hexachlorobenzene)は非常に分解しにくい化学薬品で、一旦自然界に流出すると長期に渡って残ることになる。 そして有毒であり、人が大量に接触すると死亡する。 焼却処分は適正でない。 非常に高い有毒廃棄物を何千キロも離れた所に海上輸送することは常にリスクをともない、デンマークも時代遅れのテクノロジーで、それを焼却しようとしている。 現在、オーストラリアに導入可能な新技術がある。 それを採用すれば安全な方法でこのような廃棄物の処理が可能となる」と話した。
この有毒な廃棄物は1964年から1991年にかけて、ICI 社が溶剤を生産する過程で出た副産物で合計1万6,000トンが残っている。 その後オリカ社はICI
社を買収した。 最初の輸出となる3,000トンのこの廃棄物が、今週末シドニーのボタニー港で船積みされる予定になっていた。 (Source:
ABC, 04/12/10 "Toxic waste shipment stuck in Australia")
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12月08日2010年 |
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ニュージーランド産ロブスターも中国の輸入禁止の影響を受ける |
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自由貿易協定を結んでいても、中国によるニュージーランドからのロブスターの輸入禁止を防ぐことが出来なかった。
2週間前から、説明なしに中国当局はオーストラリアとニュージーランドからの香港経由のロブスターの輸入を禁止していた。 これにより、オーストラリアとニュージーランドではロブスターの価格が急落した。 漁師たちはこの問題が解決するまで、今シーズンのロブスターの漁獲割り当て枠を残すようするが、それまでのキャシュフローに頭を痛めている。
ニュージーランド・ロブスター産業カウンシルのダリス・スカイス氏は、「中国との自由貿易協定(FTA)により、この問題ではニュージーランドの漁師たちが若干優位に立っている。 ニュージーランド産ロブスターは、中国で付加価値税(VAT)を支払わなければならないが、関税は支払わなくても良い。 しかし、現在オーストラリアが直面している困難につけ込むわけにいかない」と話した。
(Source: ABC, 03/1`2/10 "New Zealand also hit by blocking of exports
to China")
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12月08日2010年 |
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為替レートと金利が豪州の製造業に影響 |
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11月のオーストラリアの製造業は豪ドル高、金利引き上げ、熟練労働者不足によって、さらに弱くなっている。
オーストラリア産業グループとプライスウォーターハウスクーパース(PWC)がまとめた11月の製造実績指標では、前月より1.8ポイント下がって47.6ポイントとなった。 これは発展を示す50%を下回っている。 テキスタイル業界は伸びたものの、金属業界、機械業界、プラント設備業界が落ち込み、それらの穴を埋めることは出来なかった。
オーストラリア産業グループのヒーサー・リドウト最高責任者は、「もし、豪ドルの為替レートと金利がこのまま高止まりになり、消費者の購買意欲が弱まると、製造業のこの厳しい状態は当分続くことになる。 為替レートと金利の製造業への影響は、経済に広くかかわってくる。 最近、業種によって異なるマルチ・スピード・エコノミーが話題になっているが、輸出関連は厳しい状態になっているが、それは政府にとっても同じことである。 連邦政府が直面している経済や社会への第一の課題は、多様化して釣り合いのとれた経済を維持する目標をリスクにさらすことなく、いかにして鉱物ブームに対処していくかである」と話した。 (Source:
ABC, 01/12/10 "Dollar and rates hurt manufacturers")
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12月08日2010年 |
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中国のロブスター輸入禁止は、豪州に対する罰 − 貿易専門家 |
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貿易の専門家は、「中国がオーストラリア産ロブスターの輸入を禁止したのは、オーストラリアのロブスター業界が長年に渡り違法な取引をしたからである」と指摘した。
アジア・太平洋地域への輸出取引をしているピーター・ウェンズキ氏は、「オーストラリアの輸出業者は、関税の支払いを逃れる為に、香港経由で中国に輸出している。 長年このようなごまかしをし、毎年多額の経費を節約している。 彼らは合法的なやり方としているが、この香港経由のグレイ・ゾーン的な違法な輸出を続けている。 今回中国は、国際的にこのグレイ・ゾーンの取引を修正しようとしている。 中国がクリスマス間近になって、オーストラリアのロブスター業界の注目を引くことをしたのは、別に驚くべきことではない」と指摘した。
一方、タスマニア州ロブスター漁師協会のロドニー・トレノゲン氏はABCラジオのインタビューで、「我々の業界だけでなく、タスマニア州のシーフード輸出業者や野菜輸出業者なども香港経由で輸出している。 それは中国南部の市場に近いからである」と反論した。
中国はオーストラリアのロブスター産業にとって最大の輸出マーケットで、年間5億ドルの市場となっている。 主要なロブスター輸出州の南オーストラリア州、タスマニア州、ビクトリア州、西オースラリア州は、この中国の輸入禁止について協議するために緊急会議を開催している。 (Source:
ABC, 01/12/10 "Lobster ban 'a punishment for dodging tariffs'")
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12月01日2010年 |
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NZ産リンゴに対するオーストラリアの異議申し立てを却下−WTO |
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オーストラリアは、ニュージーランド産リンゴの輸入規制を変更するように命じた世界貿易機構(WTO)に対して異議の申し立てをしてきたが、今回それが却下された。
WTOへの異議の申し立てを検討する団体は声明で、「オーストラリアの胴枯れ病やApple Leafcurling Midgeに対する対策や、一般的な対策には一貫性がない」と指摘し、WTO委員会の当初の決定を支持した。 WTOは以前にも、オーストラリアが1920年代から適用しているニュージーランド産リンゴに対する規制は国際的なルールに違反していると指摘していた。
オーストラリアは、1920年代初めに発生した火傷病(Fire Blight)が、オーストラリアの果樹に影響するとして輸入を禁止してきた。 2006年にオーストラリアは輸入条件を付けてニュージーランド産リンゴの輸入を全面的に解禁しが、ニュージーランドのリンゴ生産者は、この輸入条件が大変厳しくてビジネスにならないとして、WTOに提訴していた。 その結果、WTOはニュージーランドのほとんどの言い分を支持し、オーストラリアの検疫対策は世界の貿易ルールに違反していると結論付けた。
WTOの植物や人間の健康に関するルールでは、すべての貿易規制は、関係する科学的な根拠とともに、国際的に認識された方法で適正にリスクを評価することが決められている。
ニュージーランドのリンゴ業者は、オーストラリアへのリンゴの輸出額が年間3,600万USドル(3,740万豪ドル)になると見積もっている。 (Source:
AFP, 30/11/10 "Australia loses NZ apple import appeal")
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12月01日2010年 |
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中国が豪産ロブスターの輸入を禁止 |
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オーストラリアにとってロブスターの最大の輸出マーケットである中国が、ロブスターの輸入を禁止した。
輸出業者はオーストラリア当局との交渉が未解決で中国側は輸入を認めないと知らされている。 現在、オーストラリア産ロブスターだけが輸入禁止の対象となっており、ニュージーランド産や南アフリカ産ロブスターは問題ない。
南オーストラリア州のロブスター輸出業者のアンドリュウ・ロウリー氏は、「今回の中国の輸入禁止で、南オーストラリア州、ビクトリア州、タスマニア州、西オーストラリア州のロブスター産業に多大な影響が出る。 なぜオーストラリア産ロブスターだけが輸入禁止なのか分からない」と話した。
今回の中国のオーストラリア産ロブスターの輸入禁止のニュースを受けて、一部のロブスター産地のロブスターの浜値が1キロ当たり80ドルから30ドルに急落した。 (Source:
ABC, 29/11/10 "China bans Aussie rock lobster imports")
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12月01日2010年 |
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7-9月期のワインの輸入額が増加 ー 豪統計局 |
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オーストラリアの人々は海外ブランドのワインを好むようで、オーストラリアへのワインの輸入額がまた増えた。
オーストラリア統計局の統計によると、7-9月期のワイン輸入量は前年同期比で若干減少したものの、輸入額は4.5%増加した。 ニュージーランドからのワインの輸入(特にソーヴィニョン・ブランが人気)が一番多く、7-9月期の輸入額が7,000万ドルとなっている。 フランス産ワインも増加して4,000万ドルとなっている。
オーストラリアのワイン業者は、来年の1月1日から1月26日のオーストラリア・デーの間オーストラリア産ワインだけを飲むように勧めるキャンペーンを開始し、ブドウ生産者やワインメーカーなど500社が参加する。 (Source:
ABC, 24/11/10 "Drinkers favour foreign wines as imports keep rising")
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12月01日2010年 |
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今シーズンのロブスター漁は好調のスタート−南オーストラリア州 |
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南オーストラリア州南部ゾーンのロブスター漁師は、今シーズンの漁獲開始が1ヶ月遅れたが、豊漁になる見通しであるとしている。
過去7年間ロブスターの不漁が続き、南オーストラリア州政府は10月を禁漁にし、全体の漁獲枠も削減したが、11月はLimestone沿岸の漁獲量が増えている。 ロブスター漁師のギャリー・スティール氏は、「ロブスター漁師たちは、ロブスターの個体数が増えたみたいで、各自の海域で漁を行なっている。 Robeで漁を行なっていたマクドネル港の漁師たちもマクドネル港に戻ってきている。 漁獲量もシーズンの始まりと比べて良くなってきており、過去2年間は良い漁場を探すために移動していたが、今シーズンは幸先の良いスタートとなっている」と話した。 (Source:
ABC, 23/11/10 "Lobster fishers net higher catch rates")
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12月01日2010年 |
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タスマニア州の将来は林業より食品産業 − 州首相 |
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